デジタル大辞泉
「介抱」の意味・読み・例文・類語
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かい‐ほう ‥ハウ【介抱】
〘名〙
① 助けいだくこと。世話をすること。保護すること。
※上杉家文書‐(年未詳)(
室町)一〇月一二日・直江重光兼続自筆起請文案「さとさま御かいはうをわすれ、貴所とおやこの
けいやくをちかへ、ふさた申へき心中無之事」
※
甲陽軍鑑(17C初)品四七「志村、むかさをかいほうして宿をかし懇するほどに」
② 傷病者、よっぱらいなどを看護すること。
※虎寛本狂言・
止動方角(室町末‐近世初)「『したたかに腰を打た』『夫は気のどくな事で御ざる。それへ参て、御介抱申度うは御座れ共』」
③ 江戸時代、遠島
(おんとう)に処せられた者に家族、
召使などが島まで付き添っていき、その面倒をみること。
※御仕置例類集‐古類集・二・天明八年(1788)御渡「右嶋え附添罷越、父之介抱仕度旨、奉レ願候段」
④ 江戸時代、
幕府の
蝦夷交易のこと。御救交易ともいう。蝦夷を介抱するという意味であるが、実際には与えるところが少なく、得るところが大であったという。
※休明光記附録一件物(1807)三「カラフト嶋蝦夷人共え交易介抱相始め候番所補理之年暦」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報