普及版 字通 「仏(漢字)」の読み・字形・画数・意味
仏
常用漢字 4画
(旧字)佛
人名用漢字 7画
[字訓] ほのか・たがう・ほとけ
[説文解字]
[字形] 形声
旧字は佛に作り、弗(ふつ)声。〔説文〕八上に「見ること審(つまび)らかならざるなり」とあり、〔文選、寡婦の賦、李善注〕に引く〔字林〕に「(はう)は相ひ似たるなり。佛は審らかならざるなり」という。「佛」は双声連語の形況の語。ほのかにして定まらぬさまをいう。字はまた彷彿・髣髴に作る。〔詩、周頌、敬之〕に「時(こ)の仔(しけん)(大任)を佛(たす)け 我が顯の行を示す」の佛は弼(ひつ)の仮借。字はのち仏陀の仏の字に用いる。仏陀はbuddhaの音訳、覚者の意であるという。
[訓義]
1. ほのか、かすか、ほの似たり。
2. 払と通じ、もとる、たがう、さからう、ねじる。
3. ほとけ。
[古辞書の訓]
〔新字鏡〕佛 佛なり。或いは髴の字と爲す。釋種なり。の佛を(ふつ)字と爲す。人なり、骨なり、耳なり、王なり。保乃加尓(ほのかに)、、美加太之(みかたし)〔名義抄〕佛 ホノカナリ・ホトケ・オホキニス・タチマチ・タスク/仏 俗の佛字なり 〔字鏡集〕佛 サマタレタリ・オホキナリ・ホノカナリ・タチマチ・ホドコス・タスク・ホトケ
[熟語]
仏衣▶・仏宇▶・仏鬱▶・仏影▶・仏果▶・仏界▶・仏戒▶・仏閣▶・仏▶・仏儀▶・仏経▶・仏境▶・仏吼▶・仏▶・仏喝▶・仏工▶・仏国▶・仏骨▶・仏座▶・仏筴▶・仏子▶・仏師▶・仏祠▶・仏寺▶・仏事▶・仏舎▶・仏者▶・仏樹▶・仏書▶・仏性▶・仏乗▶・仏心▶・仏身▶・仏籍▶・仏刹▶・仏説▶・仏前▶・仏然▶・仏陀▶・仏諦▶・仏壇▶・仏檀▶・仏智▶・仏典▶・仏天▶・仏殿▶・仏図▶・仏土▶・仏頭▶・仏堂▶・仏道▶・仏徳▶・仏日▶・仏▶・仏法▶・仏門▶・仏廬▶・仏老▶
[下接語]
一仏・臥仏・活仏・仏・帰仏・古仏・坐仏・事仏・持仏・儒仏・仏・諸仏・成仏・信仏・神仏・石仏・千仏・像仏・大仏・鋳仏・泥仏・仏・佞仏・念仏・排仏・仏・仏・礼仏・露仏
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報