仏向村(読み)ぶつこうむら

日本歴史地名大系 「仏向村」の解説

仏向村
ぶつこうむら

[現在地名]保土ヶ谷区仏向町

東は和田わだ村・下星川しもほしかわ村、南は保土ヶ谷町、西は都筑つづき今井いまい村、同郡市野沢いちのざわ(現旭区)、北は同郡川島かわしま村と坂本さかもと村に接する。和田村との境を流れる帷子かたびら川に沿い、民家・田が広がる。和田村から坂本村東西に八王子道、星川村から今井村に通ずる相州道が通る。小田原衆所領役帳に向山「廿三貫百弐十四文 小机仏餉」とある。

幕府直轄領。田園簿では萱野役として塩三二俵を納める。元禄八年(一六九五)九月の検地帳(保土ヶ谷区郷土史)では田一三町四反余、畑屋敷六二町余、ほかに居山一〇町四反余、芝山二六町九反余、雑木御林一九町八反余がある。安永二年(一七七三)一〇月には芦野検地、天明八年(一七八八)一一月・寛政八年(一七九六)一〇月に新田検地が行われている(同書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android