仏日庵公物目録(読み)ぶつにちあんこうもつもくろく

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「仏日庵公物目録」の意味・わかりやすい解説

仏日庵公物目録
ぶつにちあんこうもつもくろく

北条時宗が開山した鎌倉円覚寺の塔頭 (たっちゅう) 仏日庵の財産目録。公物は「こうぶつ」とも読む。元応2 (1320) 年の目録を基に貞治2 (63) 年に住持法清が増減を付加した巻子本 (かんすぼん) 。同庵所蔵の頂相 (ちんぞう) ,絵画墨跡法衣陶磁器漆器などの品名列記。その多くは中国からの将来品と推定される。宋元画に関する最初の文献として貴重。

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