仏種(読み)ブッシュ

デジタル大辞泉 「仏種」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しゅ【仏種】

仏語
仏となるための種子しゅうじ仏性ぶっしょう
仏の教え。
仏果を生じるもととなるもの、すなわち菩薩ぼさつ所行
仏の道の跡継ぎ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仏種」の意味・読み・例文・類語

ぶっ‐しゅ【仏種】

  1. 〘 名詞 〙 仏語。
  2. 仏になるための種。仏果を得るための因子仏性
    1. [初出の実例]「悲哉無上の仏種を備ながら〈略〉凡夫として、未だ都て出離の期を知ず」(出典:愚迷発心集(1213頃))
    2. [その他の文献]〔維摩経‐中〕
  3. 世の人を悟りに導く仏の教え。仏性を開発させる仏の教法。
    1. [初出の実例]「愚なる詞にかかりて、我国の仏種は断ぬべかりけるを」(出典:観智院本三宝絵(984)中)
  4. 菩薩として行なう修行。菩薩の行なう慈悲実践
    1. [初出の実例]「依慈悲門、有情導大、〈略〉仏種不断」(出典:山家学生式(818‐819))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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