仕分ける(読み)シワケル

デジタル大辞泉 「仕分ける」の意味・読み・例文・類語

し‐わ・ける【仕分ける】

[動カ下一][文]しわ・く[カ下二]
物事を、やり方や気持ちの上で区別して行う。「公事私事とを―・ける」
品物などを種類・性質用途などに応じて分ける。区分する。「都内地方とに―・ける」
商家で、のれん分けをする。
下々したじたを取り合はせ、その家をあまたに―・くるこそ親方の道なれ」〈浮・永代蔵・四〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仕分ける」の意味・読み・例文・類語

し‐わ・ける【為分・仕分】

  1. 〘 他動詞 カ行下一段活用 〙
    [ 文語形 ]しわ・く 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「し」は動詞「する」の連用形 )
  2. それぞれ区別して物事を行なう。各々の目的や用途に応じて事を行なう。演じ分ける。
    1. [初出の実例]「宰相中将、大納言の御方方をも、みな家司・政所などしわけて」(出典:夜の寝覚(1045‐68頃)五)
  3. 地所財産などをそれぞれに分け与える。
  4. 商家で、奉公人などにのれん分けをする。分家させる。
    1. [初出の実例]「弟(おとと)を別家に仕分(シわけ)て」(出典:浮世草子・日本永代蔵(1688)三)
  5. 事柄や品物などを種類や性質などによって区分する。分類する。類別する。
    1. [初出の実例]「於戯なんどを吉凶によりて、別々に何やらうにしわけたぞ」(出典:史記抄(1477)三)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android