仕向・為向(読み)しむける

精選版 日本国語大辞典 「仕向・為向」の意味・読み・例文・類語

し‐む・ける【仕向・為向】

〘他カ下一〙 しむ・く 〘他カ下二〙 (「し」は動詞「する」の連用形)
① 取り扱う。待遇する。
多情多恨(1896)〈尾崎紅葉〉後「彼の不在の為にお種の彼に為向(シム)ける事と、彼に対する注意とは、大方吝まず与へられて」
② 他人がある行為をするように働きかける。その気持を起こさせる。しかける。
※和英語林集成(再版)(1872)「ヒト ヨリ オノレ ニ shimukete(シムケテ)、オノレ ノ ココロ ニ ネガワシカラヌ スジ ノ コト ワ、オノレ ヨリ ワ ヒト ニ shimuke(シムケ)‐マジキ ナリ」
③ 商品などを先方へ送る。発送する。
米欧回覧実記(1877)〈久米邦武〉一「其湖の氷をとり〈略〉夏に及ぶとき売出す、此より日本にも仕向けるとなん」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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