泥濘(読み)ヌカルミ

デジタル大辞泉 「泥濘」の意味・読み・例文・類語

ぬかる‐み【泥濘】

雨や雪解けなどで地面がぬかっている所。「泥濘に足を取られる」「泥濘にはまる」
[類語]泥濘湿地沼地湿原水たまり

でい‐ねい【泥×濘】

道などのぬかっている所。ぬかるみ。
[類語]ぬかるみ湿地沼地湿原水たまり

ぬかり【泥濘】

雨水などで地面がどろどろになること。
「あぜを越す苗代水のほど見えて路の―のかわくまもなし」〈為尹千首〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「泥濘」の意味・読み・例文・類語

でい‐ねい【泥濘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 形動 ) 泥が深いこと。土がぬかるんでいること。また、そのさまやその所。ぬかるみ。泥(でいどう)
    1. [初出の実例]「陌上泥濘没牛尻、故旧訪我難屐」(出典:東海一漚集(1375頃)一・春雪)
    2. 「空は曇って路は夥(おびただ)しく泥濘(デイネイ)だ」(出典:妻(1908‐09)〈田山花袋〉九)
    3. [その他の文献]〔抱朴子‐君道〕

ぬかり【泥濘】

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「ぬかる(泥濘)」の連用形名詞化 ) 雨水などで地面がどろどろになること。
    1. [初出の実例]「あぜを越す苗代水のほど見えて路のぬかりのかわくまもなし」(出典:為尹千首(1415)春)

ぬかり‐み【泥濘】

  1. 〘 名詞 〙ぬかるみ(泥濘)
    1. [初出の実例]「ぬかりみの道を、おばばがふたり行かかり」(出典:咄本・聞上手三篇(1773)同いどし)

ぬかる‐み【泥濘】

  1. 〘 名詞 〙 土が水を多量に含んで泥深くなっているところ。ぬかっているところ。ぬかりみ。
    1. [初出の実例]「ぬかるみを貌しげしげと通りけり」(出典:俳諧・武玉川(1750‐76)五)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

普及版 字通 「泥濘」の読み・字形・画数・意味

【泥濘】でいねい

ぬかるみ。

字通「泥」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android