以上(読み)いじょう

精選版 日本国語大辞典 「以上」の意味・読み・例文・類語

い‐じょう ‥ジャウ【以上・位上】

〘名〙
① 高い地位や技術に到達すること。
至花道(1420)闌位の事「是(ぜ)を集め、非を除けて、い上して、時々上手の見する、手位の心力也」
実力以上のものとして扱うこと。また、そうふるまうこと。おごりたかぶること。
※玉塵抄(1563)二「吾をきれいに吾と身を位上して、けだかう思て奉公もせいで山居したぞ」

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デジタル大辞泉 「以上」の意味・読み・例文・類語

い‐じょう〔‐ジヤウ〕【以上/×已上】

[名]
数量・程度・優劣などの比較で、それより上の範囲であること。数量では、その基準をも含む。「七〇歳―の老人」「期待―の大活躍」「君―の実力がある」⇔以下
それより前に述べたこと。「―のとおり相違ありません」⇔以下
合わせて。合計。「男性八名、女性五名、―一三名」
手紙目録・箇条書きなどの末尾に記して「終わり」の意を表す。
活用語連体形に付いて接続助詞のように用いる)…の上は。…からには。「決定した―、変更しない」
御目見おめみえ以上」の略。
[副]どうしても。まるっきり。
「神さまなんかに聞いて見たって、―わかりッ子ない」〈漱石坑夫
[類語]以下以内以外未満

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「以上」の読み・字形・画数・意味

【以上】いじよう(じやう)

~より上。〔論語、述而〕子曰く束脩を行ふより以上は、吾(われ)未だ嘗(かつ)て誨(をし)ふること無くんばあらず。

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