出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
三島由紀夫の小説。1949年(昭和24)河出書房刊。作者自身と思われる「私」の成長を、性的な側面を中心にして青年期までたどったもの。男性に性的欲望を覚える「私」は、やがて友人の妹園子に恋するが、彼女は他の男と結婚し、のちに「私」と巡り会う。しかし「私」は彼女と結び付くことがない。性的異常者の告白の形をとりながら、知的に洗練された文体によって一青年の孤立を浮き彫りにしている。題名の「仮面の告白」とは私小説を「素顔の告白」とみた場合の、方法化された告白と解される。ヨーロッパ的な知的造形力を感じさせるこの小説は、三島の初期の代表作として知られる。
[磯田光一]
『『仮面の告白』(新潮文庫)』
出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報
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