仰せ掛く(読み)オオセカク

デジタル大辞泉 「仰せ掛く」の意味・読み・例文・類語

おおせ‐か・く〔おほせ‐〕【仰せ掛く】

[動カ下二]上位の者が下位の者に言葉をかける。命令する。また、その意の尊敬語
「ゆるし給ふよし―・けて帰りぬれば」〈宇治拾遺・一〇〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「仰せ掛く」の意味・読み・例文・類語

おおせ‐か・くおほせ‥【仰掛】

  1. 〘 他動詞 カ行下二段活用 〙 ( 「かく」は、他の者に対し、ことばをかける動作を表わす ) 上位者から下位者に対して、言いかける、ことばをかける。また、命令を伝える。上位者の動作を表わすものとして、尊敬気持が含まれることもあるが、単に、下位者に対してことばをかけるという場合にも用いる。
    1. [初出の実例]「よしよし、またおほせかくべき事もぞ侍る。まかり立ち侍りなむ」(出典:春曙抄本枕(10C終)六)

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