仲山神社(読み)なかやまじんじや

日本歴史地名大系 「仲山神社」の解説

仲山神社
なかやまじんじや

[現在地名]美杉村下之川 神山

神山こうやまにあり、祭神は金山彦命・大己貴命ほか一六柱。下之川しものがわの金生明神に村内二〇社を明治四四年(一九一一)合祀して仲山神社と改称した。もと金生明神の本地仏釈迦如来像の台座に「金生大明神御体」、上面に「建久九年正月廿九日供養立奉安置神殿三ケ山下郷」とあり、鎌倉初期には造営が行われていたと思われる。また、現存の五枚の棟札には正慶二年(一三三三)、正平一七年(一三六二)、応永四年(一三九七)、長禄二年(一四五八)、天文一八年(一五四九)、永禄九年(一五六六)、元和二年(一六一六)年号が記載されているが応永四年のものには、正慶二年、正平一七年の年号がともに記されるので、古いものを写したか、新造に記入したかと思われる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android