伊万里県(読み)いまりけん

世界大百科事典(旧版)内の伊万里県の言及

【伊万里[市]】より

…なお大川内(おおかわち)山の佐賀藩窯は,色鍋島などの名品を焼成したが,一般への積出しは禁じられていた。1871年(明治4)9月佐賀県と厳原(いづはら)県が合併して伊万里県となり,翌年5月まで県庁が置かれた。98年国鉄松浦線(現,松浦鉄道)が通じ,焼物積出港の機能は衰えたが,旧山代郷などで炭鉱開発が台頭した。…

【佐賀[県]】より

…江戸末期には佐賀藩とその支藩である小城(おぎ),蓮池,鹿島の3藩,および唐津藩対馬藩(1869年厳原(いづはら)藩と称する)の飛地と天領が置かれていた。1871年(明治4)廃藩置県に伴い各藩はそれぞれ県となったが,まもなく佐賀県と厳原県が合併して伊万里県が成立,続いて他の4県も併合した。翌年佐賀県と改称。…

【長崎[県]】より

…1868年(明治1)長崎裁判所が置かれて旧天領を管轄し,まもなく長崎府と改称,さらに天草県(肥後)を併合して,翌年長崎県となった。71年廃藩置県によって各藩はそれぞれ県となったが,同年厳原県は佐賀県と合併して伊万里県に,他は長崎県に統合され,その際天草地方を八代県(肥後)に移管した。翌72年長崎県は佐賀県(伊万里県を改称)から旧厳原県を編入,さらに76年には三潴(みづま)県(筑後)に併合されていた旧佐賀県分をも併合したが,83年佐賀県再置に伴いこれを分離し,現在の県域が確定した。…

※「伊万里県」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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