伊丹康直(読み)いたみ やすなお

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊丹康直」の解説

伊丹康直 いたみ-やすなお

1522-1596 戦国-織豊時代の武将
大永(たいえい)2年生まれ。伊丹元扶(もとすけ)の子。享禄(きょうろく)2年本拠の摂津伊丹城(兵庫県)が落城し,伊勢(いせ)(三重県)にのがれる。永禄(えいろく)元年駿河(するが)(静岡県)の今川義元につかえ,のち武田信玄のもとで船大将となる。武田氏滅亡後は徳川家康にしたがい,駿河の船奉行となった。文禄(ぶんろく)5年7月21日死去。75歳。前名は雅勝(まさかつ)。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の伊丹康直の言及

【水軍】より

…甲斐の武田氏のように領国が海に面していない大名でも,近隣諸国との戦いのなかで水軍の必要性を認識し,奉行人に命じて海賊衆を募っている。そして,伊勢の小浜景隆を破格の加増を条件として招いたほか,かつて後北条氏の家臣であった間宮信高,今川氏に仕えていた伊丹康直らを召し抱え,海上での戦闘に備えている。徳川氏の場合,松平一族の中から水軍は得られなかったため,統一戦争の過程で,他の戦国大名の支配下にあった海賊衆を譜代として組織している。…

※「伊丹康直」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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