伊勢(1)(読み)いせ

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「伊勢(1)」の解説

伊勢(1) いせ

?-? 平安時代前期-中期女官,歌人
貞観(じょうがん)17年(875)ごろの生まれ。寛平(かんぴょう)のはじめ宇多天皇の女御(にょうご)藤原温子(おんし)につかえ,皇子を生む。温子の死後,敦慶(あつよし)親王との間に娘の中務(なかつかさ)をもうけた。歌は「古今和歌集」などの勅撰集に184首おさめられている。三十六歌仙のひとり。天慶(てんぎょう)元年(938)以降に没したらしい。家集に「伊勢集」。
格言など】難波潟(なにはがた)短き葦(あし)のふしの間(ま)も逢(あ)はでこの世を過ぐしてよとや(「小倉百人一首」)

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android