精選版 日本国語大辞典 「伊太祁曾神社」の意味・読み・例文・類語
いたきそ‐じんじゃ【伊太祁曾神社】
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和歌山市伊太祁曾に鎮座。五十猛(いたける)命と大屋津比売(ひめ)命(左脇殿),都麻津(つまつ)比売命(右脇殿)をまつる。《日本書紀》によると,五十猛命は素盞嗚(すさのお)尊の子で〈木種を分布する〉と記されており,木の神として有名で,紀伊国の祖神ともいわれる神である。はじめ現在の日前国懸(ひのくまくにかかす)神宮の社地にまつられていたが,その創建により713年(和銅6)現社地に遷座されたと伝える。《延喜式》では名神大社。1885年国幣中社に,1918年には官幣中社に昇格した。例祭は10月15日。ほかに特殊な神事として卯杖祭(1月15日),木祭(4月第1日曜日),茅輪祭(7月30日)がある。
執筆者:宝来 正彦
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