伊奈川(読み)いながわ

日本歴史地名大系 「伊奈川」の解説

伊奈川
いながわ

[現在地名]大桑村大字須原 伊奈川

こまヶ岳山系から流れ出て、大島おおしま地籍で木曾川と合流する伊奈川の渓谷に伊奈川の集落が散在している。

江戸時代は長野ながの村のうちで、寛政一二年(一八〇〇)長野村調帳(志波克己氏蔵)に「八軒、大野と申所、壱軒、平嶋と申所、拾軒、田光と申所、八軒、下東野と申所」と四集落をあげている。

明和二年(一七六五)の「木曾古道記」には、古道の経路として伊奈川を取り上げ、「福栃峠 農家二軒あり、与川の北、伊奈川の南、長野村の東也。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

メタン

化学式 CH4 。最も簡単なメタン系炭化水素で,天然ガスの主成分をなしている。また石炭ガスにも 25~30%含まれる。有機物の分解,たとえばセルロースの腐敗,発酵の際に生成され,沼気ともいわれる。また...

メタンの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android