伊王寺村(読み)いおうじむら

日本歴史地名大系 「伊王寺村」の解説

伊王寺村
いおうじむら

[現在地名]北方町大字芦原あしはら医王寺いおうじ

杵島山の北麓に位置し、六角ろつかく川上流の南にある。「伊」は「医」とも書く。

建治三年(一二七七)一二月二〇日の地頭・領家田地屋敷注文案(橘中村家文書)に「ゆミやうし三味田、北より七ま一反いわうしなかたこそのかけのそいたなしか也」とある。この地域は平安時代末期は蓮華王れんげおう院領、鎌倉時代は橘薩摩氏の所領であった。室町時代には塚崎つかざき庄となり、後藤氏の領地となった。江戸時代は多久領、のち佐賀本藩領。

村内に勧喜かんげ(曹洞宗)があり、医王寺溜池の南の山中に位置する。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

五節舞

日本の上代芸能の一つ。宮廷で舞われる女舞。大歌 (おおうた) の一つの五節歌曲を伴奏に舞われる。天武天皇が神女の歌舞をみて作ったと伝えられるが,元来は農耕に関係する田舞に発するといわれる。五節の意味は...

五節舞の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android