伊豆蔵人形(読み)いずくらにんぎょう

精選版 日本国語大辞典 「伊豆蔵人形」の意味・読み・例文・類語

いずくら‐にんぎょう いづくらニンギャウ【伊豆蔵人形】

〘名〙 (宮中の御用達商人伊豆蔵が納入したところからいう) 「ごしょにんぎょう(御所人形)」の異称
少年(1911)〈谷崎潤一郎〉「信一は地袋の中から、〈略〉伏見人形、伊豆蔵人形(イヅクラニンギャウ)などを二人のまはりへ綺麗に列べ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内の伊豆蔵人形の言及

【御所人形】より

…京都産の代表的な人形で,江戸では〈お土産(みやげ)人形〉,御所から賜るので〈拝領人形〉〈大内人形〉などさまざまなよび名があった。幕末安政(1854‐60)以後は,大坂の人形店伊豆蔵(いずくら)喜兵衛の手でほとんど製作されたので〈伊豆蔵人形〉の名もある。御所人形の小型ではった姿のものは〈はいはい〉とよび,出産祝いや道中の災難ばらいに用いられ,雛壇にも飾った。…

※「伊豆蔵人形」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android