伏見駅(読み)ふしみのえき

日本歴史地名大系 「伏見駅」の解説

伏見駅
ふしみのえき

「延喜式」兵部省諸国駅伝馬条にみえる駅で、駅馬五疋を配備する。当駅は大宰府から豊前国経由で大宰府路の到津いとうづ(現北九州市小倉北区に比定される)に至る駅路(小路)に置かれたもので、大宰府からこめやま(標高約三六二メートル)を越え、穂浪ほなみ郡に入った最初の駅。一〇世紀前半に編まれた「和名抄」にはみえないが、天慶三年(九四〇)三月二三日の穂浪郡司解案(東大寺成巻文書/平安遺文一)、同四年四月五日の源敏施入状案(同上)には「伏見郷高田村」と駅名と同名の郷名がみえる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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