ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「会議は踊る」の意味・わかりやすい解説
会議は踊る
かいぎはおどる
Der Kongress tanzt
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ドイツ映画。1931年作品。34年(昭和9)日本公開。製作はエリッヒ・ポマー、監督は舞台演出家エリック・シャレル。ウィーン会議を背景に、ふとしたことで知り合ったロシア皇帝アレクサンドル1世(ウィリー・フリッチュ)と町の手袋屋の売り子クリステル(リリアン・ハーベイ)の淡い恋を描いたシネ・オペレッタ。オーストリア帝国外相メッテルニヒはナポレオン失脚後のヨーロッパの主導権を握るため諸国代表をオペラや舞踏会で骨抜きにしようともくろむが、賢帝と名高いアレクサンドル1世だけは瓜(うり)二つの影武者を巧みに使って会議も恋も忘れない。やがて、「ナポレオン、エルバを脱す」の報が届き、皇帝は慌ただしくクリステルに別れを告げる。
画面の隅々までウィーン情緒があふれ、ウェルナー・R・ハイマン作曲の主題歌「ただ一度だけ」と「新酒の歌」は一世を風靡(ふうび)した。とくに、皇帝の別荘に招かれたクリステルが途中馬車に揺られながら「ただ一度だけ」を歌う長い移動撮影のシーンは、技巧を尽くしたもので名高い。
[出口丈人]
外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...
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