伝泉小次郎親衡館跡(読み)でんいずみこじろうちかひらやかたあと

日本歴史地名大系 「伝泉小次郎親衡館跡」の解説

伝泉小次郎親衡館跡
でんいずみこじろうちかひらやかたあと

[現在地名]戸塚区和泉町 桜川

和泉いずみ川左岸の低い丘陵先端、長福ちようふく寺裏一帯にある。親衡は「吾妻鏡」建保元年(一二一三)二月一六日条にみえ、同年の和田義盛の乱にくみし討たれている。「風土記稿」は方三町の陣屋跡とし、親衡館跡とする伝承を否定して寛永二年(一六二五)に和泉村を賜った松平氏の陣屋跡ではないかとする。泉小次郎親衡館跡であるとの確証はないが、遺構は戦国期以前の館跡の様相を示す。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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