伴造・伴部・友造・伴御造・伴御奴(読み)とものみやつこ

精選版 日本国語大辞典 の解説

とも‐の‐みやつこ【伴造・伴部・友造・伴御造・伴御奴】

〘名〙
① 令制前に、品部(しなべ・ともべ)を管掌して、大王に奉仕貢納する者。各地に散在する品部は伴造を通じて物品を大王に貢納し、また伴造の指揮の下で大王のための労役に服した。→品部(ともべ)①。
書紀(720)雄略二年一〇月(寛文版訓)「臣(おむ)の連、伴造(ともノみやつこ)、国の造、又随て続て貢る」
② 令制前の遺制が令制に組み込まれて諸官司に存置された技術者集団の統率者。また、特別の職掌に従事する集団。大蔵省典鋳司の雑工部、衛門府の門部、主殿寮の殿部などの総称はんぶ。→品部(ともべ)②。〔令集解(868)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android