低調(読み)テイチョウ

デジタル大辞泉 「低調」の意味・読み・例文・類語

てい‐ちょう〔‐テウ〕【低調】

[名・形動]
内容水準が低いこと。また、そのさま。「低調な応募作品」
調子が出なくて、気勢が上がらないこと。盛り上がりに欠けること。また、そのさま。「売れ行き低調だ」「低調試合はこび」
[派生]ていちょうさ[名]
[類語](1低い小さい少ない小さめ少なめ低度/(2変調不順不調不振乱調低迷なまるにぶる冴えない伸び悩む上がったりスランプうだつが上がらない弱る弱まる鈍化弱化

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「低調」の意味・読み・例文・類語

てい‐ちょう ‥テウ【低調】

〘名〙 (形動)
① 音の調子の低いこと。また、その調子。
冷笑(1909‐10)〈永井荷風〉一二「東洋音楽の単純無変化なる其の低調に対して堪へがたい程の寂寞悲哀を感ずるのであった」
② 内容が充実していないこと。内容の薄いこと。俗っぽいこと。また、そのさま。
蓼喰ふ虫(1928‐29)〈谷崎潤一郎〉三「仏教影響を離れれば離れるほど、だんだん低調になるばかりである」
③ 調子がよく出ないこと。仕事がよく進まないこと。また、そのさま。
④ もりあがりのないこと。興趣にかけること。また、そのさま。
※思ひ出す事など(1910‐11)〈夏目漱石〉四「『思ひ出す事など』は平凡で低調(テイテウ)個人病中に於ける述懐と叙事に過ぎないが」

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