佐伯藩政史料(読み)さいきはんせいしりよう

日本歴史地名大系 「佐伯藩政史料」の解説

佐伯藩政史料
さいきはんせいしりよう

原本 市立佐伯図書館(県立大分図書館に因尾村関係文書がある)

解説 約三千点からなる佐伯藩政の基本史料。御用日記五七八冊・郡方町方御用日記一四六冊・御仕置帳八八冊を中心に、各種の史料がある。他藩大名家との交際史料も六〇三点を数え、また藩財政に関しては四三点、領知目録等も三九点ある。また特別貴重史料として分類される慶長―元和期を中心にした一九五点の史料は、藩成立の詳細を土地・財政関係を中心に把握できる第一級史料であり、全国的にも近世成立史を解明する重要史料といえる。佐伯図書館では別に「温故知新録」、八代藩主毛利高標が収集した佐伯文庫八万巻の一部(他は宮内庁書陵部・内閣文庫に分蔵)架蔵する。

活字本 一部は佐伯藩政史料目録・大分県史料二六、佐伯藩温故知新録・古御書写(大分県地方史料叢書)などに収める。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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