佐藤 松平(読み)サトウ マツヘイ

20世紀日本人名事典 「佐藤 松平」の解説

佐藤 松平
サトウ マツヘイ

昭和期の歌人



生年
明治42(1909)年6月20日

没年
昭和12(1937)年3月19日

出生地
東京市京橋区八丁堀

学歴〔年〕
早稲田大学英文科〔昭和5年〕中退

経歴
佐藤信次郎の二男に生まれる。昭和4年早稲田二高から早稲田大学に進学するが、翌5年中退し印刷所に勤務、のち自ら印刷業を始めるが失敗、その後多くの職に就く。傍ら、4年新興短歌連盟の結成参画、また歌誌むらぎも」の発刊に尽力し、プロレタリア短歌運動の論客として活躍。その歌風は現実闘争の渦中から得た題材が主で、「新興歌人」「1930年版プロレタリア短歌集」などに社会的生活的特色のある短歌を発表した。晩年は雑誌「エラン」に関与した。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「佐藤 松平」の解説

佐藤松平 さとう-まつへい

1909-1937 昭和時代前期の歌人。
明治42年6月20日生まれ。印刷所勤務などおおくの職につく。昭和4年新興短歌聯盟の結成にくわわり,また歌誌「むらぎも」の発刊に力をそそいだ。昭和12年3月19日死去。29歳。東京出身。早大中退。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例