体外検査薬(読み)たいがいけんさやく

日本大百科全書(ニッポニカ) 「体外検査薬」の意味・わかりやすい解説

体外検査薬
たいがいけんさやく

血液や尿などを調べて体の異常や病気有無などをチェックする検査薬。体外診断薬ともいう。1989年(平成1)春に厚生省(現厚生労働省)がその一部を町の薬局で買える大衆薬とし、テレビなどでの宣伝も認めることを決めた。厚生省はこのうち操作が簡単で精度が高い尿たんぱく、尿糖、便潜血検査薬などから自由に購入できるように計画、1991年10月から、尿中の糖、たんぱくをはかる検査紙など、1992年7月からは妊娠検査薬が発売された。日本臨床検査薬協会によると、体外検査薬は約4500品目、年間約3000億円の市場になっている。

田辺 功]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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