何彼(読み)ナニカ

デジタル大辞泉 「何彼」の意味・読み・例文・類語

なに‐か【何彼】

代名詞「なに」+代名詞「か」から》種々雑多な事物をまとめていう。あれやこれや。いろいろ。
「ただ大方の御しつらひ、―のことばかりをなむ営ませ給ひける」〈御法
「―の御礼も申さっしゃれと申しまする」〈浄・歌念仏
[類語]なになにかしらなになにこれこれこうこうかようこんなこういうこのようかかるこう斯く斯くしかじか

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「何彼」の意味・読み・例文・類語

なに‐か【何彼】

〘名〙 (代名詞「なに(何)」に代名詞「か」が付いてできたもの) 雑多な事物・事態を、包含的に指示する。あれやこれや。いろいろ。
※竹取(9C末‐10C初)「今さへ何かと言ふべからず、と云ままにえんにはひ上り給ぬ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android