余喘を保つ(読み)ヨゼンヲタモツ

デジタル大辞泉 「余喘を保つ」の意味・読み・例文・類語

余喘よぜんたも・つ

やっと生き長らえている。また、滅びそうなものがかろうじて続いている。
岸本わずかに―・ち、菅また悄然しょうぜん」〈藤村・春〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「余喘を保つ」の意味・読み・例文・類語

よぜん【余喘】 を 保(たも)

今にも絶えそうな息をしながら、やっと生き続けている。転じて、滅亡しそうなものが、かろうじて続いている。
江戸から東京へ(1921)〈矢田挿雲〉七「今日の船宿は〈略〉大に衰退して僅かに釣のお供と両国川開きとに余喘(ヨゼン)を保(タモ)って居るに過ぎぬけれど」

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