作手職(読み)さくてしき

精選版 日本国語大辞典 「作手職」の意味・読み・例文・類語

さくて‐しき【作手職】

  1. 〘 名詞 〙さくにんしき(作人職)
    1. [初出の実例]「此内御作手職事者、本座之内上首并器用物に補之」(出典大乗院寺社雑事記‐文明一〇年(1478)四月二日)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

旺文社日本史事典 三訂版 「作手職」の解説

作手職
さくてしき

荘園における農民土地に対する権利の一つ
作職・作人職百姓職・作所職ともいい,永続化する場合に永作手 (えいさくて) という。初期には耕作権・土地用益権などが未分化のまま含まれていたが,生産力が高まると,加地子得分権としての名主職と,耕作者の権利としての下作職とに分化した。

出典 旺文社日本史事典 三訂版旺文社日本史事典 三訂版について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android