作法書(読み)さほうしょ

世界大百科事典(旧版)内の作法書の言及

【作法】より

…第2次大戦後は従来の固定的な作法が大幅に壊れ,古い世代を嘆かせることとなった。【福田 アジオ】
[ヨーロッパの作法書]
 封建制度が黄金期を迎え,武勇のほかに優雅洗練を重視する宮廷(クルトア)趣味が,貴族・戦士階層に浸透するようになると,エリートとして恥ずかしからぬ立居振舞や心がけを教える作法書が編まれるようになる。富める者と貧しい者との二極分解が進行し,新興町人階層の進出で脅威を受けたこの階層が,みずからの精神的優位を保持し,一体感をかき立てるための操作の一つでもあった。…

【式目】より

…連歌,俳諧を制作する場合の規約,すなわち禁制と故実。平安末以降,鎖(くさり)連歌,長連歌が起こったが,それにともない式目に類する禁制,故実が求められ,連歌の盛行とともに,故実的な面は作法書となり,禁制的な面は式目となった。13世紀中ごろ以降,京都,鎌倉に二,三の式目が出現したが,1372年(文中1∥応安5)に二条良基が《応安新式》を定め,これが全国的規模で行われた。…

※「作法書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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