使払・遣払(読み)つかいばらい

精選版 日本国語大辞典 「使払・遣払」の意味・読み・例文・類語

つかい‐ばらい つかひばらひ【使払・遣払】

〘名〙
金銭を払うこと。支払い。
※財政経済史料‐一〇・属島・蝦夷地・文化二年(1805)「右之通御収納金有候処、左之通遣払有之候」
自分利益のために利用すること。口実にすること。
洒落本・青楼女庭訓(1823)夏「コハ能き遣ひ払ひの中宿出来しと」

つかい‐はら・う つかひはらふ【使払・遣払】

〘他ハ四〙
代価として払う。支払う。
※開化問答(1874‐75)〈小川為治〉二「一年に使払(ツカヒハラ)ふ金高は」
② 自分の利益のために利用する。口実にする。
※洒落本・青楼女庭訓(1823)夏「今日もまたお玉が池の先生をつかひ払ふ心なれば」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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