20世紀日本人名事典 「依田勉三」の解説
依田 勉三
ヨダ ベンゾウ
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報
明治初期の北海道開拓者。嘉永(かえい)6年5月15日伊豆国(静岡県)の豪農の三男に生まれる。幼少より漢学を修め、のち上京して慶応義塾に学んだ。このころより福沢諭吉(ゆきち)らの影響を受けて開拓事業に関心を抱き、1881年(明治14)初めて北海道を踏査した。翌82年、郷里で晩成(ばんせい)社を組織し、十勝(とかち)国下帯広(おびひろ)村(現帯広市)を移住地に決定。83年より移住を開始したが、冷害や洪水で開拓は困難を極めた。86年には念願の牧畜業に着手するなど、多くの事業を試みたが、そのほとんどは失敗した。しかし、十勝原野開拓の礎(いしずえ)となった功績は大きい。大正14年12月12日帯広市で死去。
[桑原真人]
『萩原実編『北海道晩成社十勝開発史』(1937・高山印刷/復刻・1974・名著出版)』
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