便殿(読み)ビンデン

デジタル大辞泉 「便殿」の意味・読み・例文・類語

びん‐でん【便殿】

天皇皇族行幸行啓時に、休憩のために設けられた部屋。べんでん。

べん‐でん【便殿】

貴人休息のために設けた御殿。または、部屋。びんでん。

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精選版 日本国語大辞典 「便殿」の意味・読み・例文・類語

べん‐でん【便殿】

  1. 〘 名詞 〙 天皇・皇后皇太后皇太子皇太子妃が行幸啓先で休息するために設けられた部屋。また、貴人などの休息のために建てられた御殿。びんでん。
    1. [初出の実例]「御車寄より便殿(ベンデン)に入御あらせらる」(出典:東京年中行事(1911)〈若月紫蘭〉六月暦)
    2. [その他の文献]〔呉志‐三嗣主伝〕

びん‐でん【便殿】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「便」はくつろぐ意 ) 行幸先で、天皇、皇族が休息するために設けられた部屋。べんでん。
    1. [初出の実例]「陛下の便殿(ビンデン)に入らせ給へる後に従って」(出典:良人自白(1904‐06)〈木下尚江〉前)

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普及版 字通 「便殿」の読み・字形・画数・意味

【便殿】べんでん

別殿

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