俚謡(読み)りよう(えう)

普及版 字通 「俚謡」の読み・字形・画数・意味

【俚謡】りよう(えう)

俗謡。宋・王安石〔崔左蔵の広東に之(ゆ)くを送る〕詩 今日淹留して、君、を按(とど)む 當時嬉戲せしは、我(われ)垂髫(すいてう)なりき 因りてねて、老に詢(と)ひ 爲に新詩を作りて、俚謠を變へよ

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「俚謡」の意味・わかりやすい解説

俚謡
りよう

民謡同意語明治から昭和20年代まで用いられたが、今日では死語となっている。「民間で歌い伝えられた歌、さとうた、俗謡」をいい、田舎(いなか)らしい唄(うた)、田舎の唄、都会のように洗練されていない唄などをさす語であった。ところが、この語には、都会に対して田舎を一段下にみる差別用語的な感じがつきまとうため、NHKでは1947年(昭和22)7月3日までは用いていたが、第二次世界大戦後の民主主義の急速な広がりのなかで廃止された。

竹内 勉]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

百科事典マイペディア 「俚謡」の意味・わかりやすい解説

俚謡【りよう】

いなかびた歌,民間の歌の意。民謡とほとんど同義狭義には俗謡や流行歌などを除外した厳密な民謡と同義に使われる。

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