個人(読み)コジン

デジタル大辞泉 「個人」の意味・読み・例文・類語

こ‐じん【個人】

国家社会、また、ある集団に対して、それを構成する個々の人。一個人。「個人意思を尊重する」
所属する団体地位などとは無関係な立場に立った人間としての一人。私人。「私個人としての意見
個人競技」「個人戦」の略。→団体3
[補説]英語 individuale の訳語は「一個の人」から「一個人」を経て明治中期、「個人」に定まったらしい。
[類語]一己一個人

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精選版 日本国語大辞典 「個人」の意味・読み・例文・類語

こ‐じん【個人・箇人】

  1. 〘 名詞 〙 国家や社会、またはある団体などに対して、それを構成する個々の人。一個人。私人。また、その人の地位や職業などの面を切り離した、人間としてのひとりの人。
    1. [初出の実例]「人類は永遠に存在すべきも、個人は確かに朽つるものなるか」(出典:流水日記(1894)〈馬場孤蝶〉三月三日)
    2. 「是はただに個人の為にする血気躁狂の沙汰ではない」(出典:吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三)
    3. [その他の文献]〔封氏見聞記‐淳信〕

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普及版 字通 「個人」の読み・字形・画数・意味

【個人】こじん

私個人。

字通「個」の項目を見る

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