候風地動儀(読み)こうふうちどうぎ

世界大百科事典(旧版)内の候風地動儀の言及

【地動儀】より

…正しくは候風地動儀といい,中国の後漢の張衡が132年(陽嘉1)に考案した世界最古の地震計。銅製で,外形は酒がめに似ており,直径は8尺(1尺=23cm),8方向に突起した竜口は球をくわえ,地震が起きると起こった方向にあたる球がその下で口を開けて上を向いたヒキガエル(蟾蜍)の口のなかに落ち,大きな音を発するようになっていた。…

【張衡】より

…天文・陰陽・暦算に通じ,渾天(こんてん)家として《霊憲》を書いて,宇宙生成説,宇宙説を論じ,さらに〈天地は鶏卵のよう〉に球状の天が中央のまるい地を包むという明確な渾天説に基づいて《渾天儀》を書き渾天儀の製法について述べた。候風地動儀とよばれた世界最古の地震計の製作のほかに記里鼓車(里程計)あるいは指南車の設計者としても知られている。彼は数学者としても優れ,円周率の値として,3.16<π<3.18を算出した。…

※「候風地動儀」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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