借位(読み)シャクイ

デジタル大辞泉 「借位」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐い〔‐ヰ〕【借位】

奈良平安時代、位の低い者に一時的に授けられた高位位階。高貴の人に謁見したり、外国へ派遣されたりする際に行われた。
勅許を受けるまでの間、国司がその管内神社に仮に授けた位階。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「借位」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐い ‥ヰ【借位】

〘名〙
① 仮に位階を授けられること。無位の者が、高貴の人に謁見し、または外国使節に接伴するとき、もしくは外国に派遣されるときなど、仮に位階を授けられたこと。また、その位。
神階一つ。勅許を受けるまでの間、国司がその管内の神社に仮に授けた位階。〔筑後国神名帳(944)〕

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

自動車税・軽自動車税

自動車税は自動車(軽自動車税の対象となる軽自動車等および固定資産税の対象となる大型特殊自動車を除く)の所有者に対し都道府県が課する税であり、軽自動車税は軽自動車等(原動機付自転車、軽自動車、小型特殊自...

自動車税・軽自動車税の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android