借切(読み)かりきる

精選版 日本国語大辞典 「借切」の意味・読み・例文・類語

かり‐き・る【借切】

〘他ラ五(四)〙
① 乗り物や場所などを特定の人がある期間すっかり借りる。
※俳諧・西鶴大矢数(1681)第一五「二十五人は寝たり起たり 借(カリ)きりて波路はるかに今井船
雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉上「山水の眺望よき一間を借り切りて、静に保養を為し居たるに」
② 借りられるものを全部借りる。「限度額まで金を借り切る」

かり‐きり【借切】

〘名〙 乗り物や場所などを、他の人には使わせないで、特定の期間、すっかり借りること。また、そのもの。
浮世草子好色一代男(1682)一「いづくはあれと、須磨殊更と、浪爰元に、借(カ)りきりの小舟

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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