借用(読み)しゃくよう

精選版 日本国語大辞典 「借用」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐よう【借用】

〘名〙 使用するために他から借りること。借りて用いること。
御堂関白記‐寛弘七年(1010)四月二五日「還日童装束済政調奉。余自装束皆借用」
浮世草子日本永代蔵(1688)五「金子(きんす)の入(いる)事俄(にはか)なれば、借用(シャクヨウ)して恥をすすぎければ」

かり‐もち・う ‥もちふ【借用】

〘他ハ上二〙 (室町時代頃からヤ行にも活用した) 借りて使用する。
※黒本本節用集(室町)「磤馭盧嶋 ヲノコロシマ 日本総名。自凝嶋也。磤馭盧嶋者借(カリもちユ)字音言葉」

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デジタル大辞泉 「借用」の意味・読み・例文・類語

しゃく‐よう【借用】

[名](スル)借りて使うこと。使うために借りること。「資料借用する」
[類語]拝借寸借恩借借金借財賃借賃借りチャーター借りる借り入れる借り切る借銭する転借する前借する前借りする借り受ける借り上げる借り出す借り換える借り倒す踏み倒す

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

普及版 字通 「借用」の読み・字形・画数・意味

【借用】しやくよう

かる。

字通「借」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

世界大百科事典(旧版)内の借用の言及

【言語】より

…やはり枝葉部分によく起こる。他の言語(方言)から単語を受け入れて用いるようになることを〈借用〉と呼ぶ。一般には,政治的・文化的に高い集団の言語(方言)からそうでない方に単語が借用されてゆく傾向があるが,集団同士の接触の形態によって種々の例外的事態が生ずる。…

※「借用」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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