偶然の虚偽(読み)ぐうぜんのきょぎ

精選版 日本国語大辞典 「偶然の虚偽」の意味・読み・例文・類語

ぐうぜん【偶然】 の 虚偽(きょぎ)

(fallacy of accident の訳語) アリストテレスの言語外の虚偽一つ事物と事物の偶然のあり方とを混同する虚偽。たとえば、ある人Aが町で歩いている知人をたまたまわからなかったからといって、「彼を知っている」というAの主張を否定しようとする議論。〔論理学(1916)〕

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デジタル大辞泉 「偶然の虚偽」の意味・読み・例文・類語

ぐうぜん‐の‐きょぎ【偶然の虚偽】

論理学でいう虚偽の一。事物における本質的・必然的なものと偶然的・例外的なものとを混同して誤った推論を行うことから生じる虚偽。例えば、若くして死んだ女性美人であったところから、一般に「美人は薄命である」を導き出すような論法

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