デジタル大辞泉 「偽陽性」の意味・読み・例文・類語 ぎ‐ようせい〔‐ヤウセイ〕【偽陽性】 医学の検査などで、本来は陰性であるのに、誤って陽性と判定されること。フォールスポジティブ。→偽陰性 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
知恵蔵mini 「偽陽性」の解説 偽陽性 感染症の診断を行う検査において、実際は感染していないのに検査結果が陽性と判定されること。感染者であるのに陰性と判定される場合は「偽陰性」と呼ばれる。どの感染症においても、感染すれば完全に陽性、感染していなければ完全に陰性と明確に判定の出る検査法は存在しない。そのため、偽陽性の可能性がある検査結果の場合は、再検査や精密検査を行い、その真偽を確認する対策が講じられている。例えば、2019年末に発生した新型コロナウイルスについては、PCR法による遺伝子検査が用いられているが、検体採取や検体保存の条件などで偽陽性、偽陰性が生じるとされている。PCR検査の精度は20年時点では高くて70パーセント程度と考えられており、検査結果の判断は慎重に行う必要があるという。日本では20年10月、国際体操連盟(FIG)が新型コロナウイルスに感染したとしていた体操選手の内村航平について「偽陽性」だったと発表したことにより、同用語が注目を集めた。 (2020-11-04) 出典 朝日新聞出版知恵蔵miniについて 情報