傀儡女(読み)クグツメ

デジタル大辞泉 「傀儡女」の意味・読み・例文・類語

くぐつ‐め【傀儡女】

傀儡3

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精選版 日本国語大辞典 「傀儡女」の意味・読み・例文・類語

くぐつ‐め【傀儡女】

〘名〙
① あやつり人形を使って芸をする女。
② (①が売春もしたところから) 遊女。あそびめ。飯盛女。〔和英語林集成初版)(1867)〕
団団珍聞‐五一号(1878)「娼妓異名尽し〈略〉うかれ女 一夜妻 たわれ女 朝妻 くぐつ女(メ)

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世界大百科事典(旧版)内の傀儡女の言及

【私娼】より

…しかも,営業のためには客を迎えやすい受入体制をつくる必要があり,飲食店などなんらかの正業に従事する形で偽装していることが多い。
[日本の私娼]
 日本古代~中世の売春婦としては,《万葉集》に出てくる遊行女婦(あそびめ)をはじめ,浮れ女,傀儡女(くぐつめ),白拍子(しらびようし)などが知られているが,詳細には不明なことが多く,いわば私娼前史というべきものであろう。私娼史としては,公娼制が明確になる16世紀後半以後が主要な活動期となる。…

【遊女】より

…同様に水辺で小舟に乗って売春する街娼的遊女として浅妻船(あさづまぶね)の存在がしられている。また《傀儡子記(くぐつき)》(大江匡房著)には人形遣いである傀儡女(くぐつめ)が,半芸・半娼の遊女として各地を移動していたことを記している。有芸の遊女としては鎌倉時代に活躍した白拍子がこれに続く。…

※「傀儡女」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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