僻・邪(読み)ひがむ

精選版 日本国語大辞典 「僻・邪」の意味・読み・例文・類語

ひが・む【僻・邪】

[1] 〘自マ五(四)〙
① ひねくれる。心がねじける。自分が不利なようにゆがめて思いこむ。
大和(947‐957頃)二条家本附載「うき世には門(かど)させりとも見えなくになど我が宿のいでがてにする、といひてひがみをりける間に」
正気をなくす。
源氏(1001‐14頃)若菜下「はは君も、さこそひかみたまへれど、うつし心いでくる時は」
[2] 〘他マ下二〙
① 曲げて事実に相違させる。ひがむようにする。
※源氏(1001‐14頃)若紫「さすがにすずろなる心地して、かるがるしうもてひがめたると人もや漏り聞かむなど、つつましければ」
② 曲がるようにする。反対方向に行かせるようにする。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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