儲物(読み)もうけもの

精選版 日本国語大辞典 「儲物」の意味・読み・例文・類語

もうけ‐もの まうけ‥【儲物】

〘名〙
① あらかじめ準備してある物。設備してある物。また、手持ちの品物
源平盛衰記(14C前)四「ゆゆしき大焼亡かな。在地の人々も、家々壊ち儲物(マフケモノ)共したため置くべきぞと云ふ」
② 思いがけなく利益となったもの。拾い物
※うもれ木(1892)〈樋口一葉〉二「取らぬには増し是れで算用ずみとすれば、老婆めは大した儲(マウ)けもの」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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