元祿時代(読み)げんろくじだい

精選版 日本国語大辞典 「元祿時代」の意味・読み・例文・類語

げんろく‐じだい【元祿時代】

江戸中期、五代将軍徳川綱吉の時代。元祿年間を中心にその前後約三〇年間をいう。幕府権威の最も盛んな時期で文治政治を展開。農業商業の発展、町人台頭がみられ、学問、文化に清新な気風がみなぎり、華美な元祿文化が開花した。一方、生類憐みの令が強行され、側用人柳沢吉保の重用、勘定奉行荻原重秀の放漫支出により幕府財政は窮乏し、貨幣改鋳、年貢増徴などの政策がとられ、次第に不健全さがあらわれる時代でもあった。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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