元老院(日本)(読み)げんろういん

百科事典マイペディア 「元老院(日本)」の意味・わかりやすい解説

元老院(日本)【げんろういん】

1875年の大阪会議を受け,太政官左院後身として欧米諸国の上院になぞらえて同年設立された立法上の諮問機関議長副議長および議官からなり,その権限は弱かったが廃止までの15年間に多くの議案を審議し,自由民権期には多数の国会開設建白書を受理した。勅令により日本最初の官選憲法草案〈日本国憲按〉(1876年)およびその改正案として〈国憲〉(1880年)を完成させたが,1890年の帝国議会開設によって廃止。
→関連項目勝海舟神田孝平酒屋会議佐野常民三大事件建白運動高橋由一

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