先口(読み)センクチ

デジタル大辞泉 「先口」の意味・読み・例文・類語

せん‐くち【先口】

申し込みや約束順序が先であること。また、先になされた申し込みや約束。「先口があって今夜は会えない」⇔後口あとくち
[類語]先約前約

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「先口」の意味・読み・例文・類語

せん‐くち【先口】

〘名〙 順番が先であること。それより先に申しこんだり約束したりしたもの。
※歌舞伎・夢結蝶鳥追(雪駄直)(1856)序幕「お前さまが先口(センクチ)ゆゑ、御挨拶を聞き切って来いと申しましたが」
坑夫(1908)〈夏目漱石〉「先口(センクチ)だから、もし少し此方を贔屓にしたら好からうと思ふ位であった」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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