先払・前払(読み)さきばらい

精選版 日本国語大辞典 「先払・前払」の意味・読み・例文・類語

さき‐ばらい ‥ばらひ【先払・前払】

〘名〙
① 貴人、大名などが外出する際、前方通行人を追い払うこと。また、その人。さきおい。さき。みちおさへ。警蹕(けいひつ)先駆け。前駆。
書紀(720)神代下(兼方本訓)「先駆(サキハラヒ)の者(かみ)還て白さく」
古語拾遺(嘉祿本訓)(807)「仍りて大伴遠祖(をや)〈略〉天の槵(くし)津の大来目を使して仗(つはもの)を帯(を)ひて前駆(サキハラヒ)せしむ」
現物をうけとる前に代金を払うこと。
③ 荷物の運賃郵便料金などを到着した先で支払う方法。着払い。受取人払い。
落語鼻毛(1889)〈三代目三遊亭円遊〉「中に先払ひの郵便が二本這入て自己(おいら)名前が書いて有るんだから困った」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android