先馬・前馬(読み)さきうま

精選版 日本国語大辞典 「先馬・前馬」の意味・読み・例文・類語

さき‐うま【先馬・前馬】

〘名〙
① 馬に乗って、皇族・貴人などの行列先頭に立って先導したり警戒したりすること。先駆け。
※宇津保(970‐999頃)藤原の君「陰陽師、さきむまにていでたり」
他人より先に馬に乗って行くこと。
歌舞伎お染久松色読販(大南北全集所収)(1813)二幕「可哀お染先馬(サキウマ)だ。うぬも跡から馬で行く、駒も駅鈴の鈴ケ森
③ ある物事をするための手段として利用すること。また、そのもの。
※歌舞伎・恋闇鵜飼燎(1886)五幕「づきが廻ってあの二階で、かれこれするのも面倒と、ふける手筈の先馬(サキウマ)に使って置いて」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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